YAPC::ASIA Tokyo 2015に参加してきた #yapcasia

YAPC::ASIA Tokyo 2015

2015年8月22日に開催されたYAPC::ASIA Tokyo 2015に参加してきました。1日目は参加できず2日目のみの参加です。なお僕は初参加で、かつYAPCは今回で最後らしいです。

セッション

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スピーカーのNathan LeClaireさんはDocker Machineの中の人。Polyglotとは複数言語、複数ツールを扱う人のことを指す。

今まで、エンジニアが新しい技術を学ぼうとするとき、毎回開発環境の方法を学ばなければならず、それが新しいユーザ参入の障壁となっていた。特に今のフロントエンド界隈は6ヶ月で新しい技術が生み出され(AngularJS,React.js,Grant,Gulp,etc..)、そのたびに環境構築に学習コストを払うのは辛い。

Dockerの魅力はそういった参入障壁をなくし、誰でも簡単に開発を始められるようにすること。ユーザの島と技術の島の橋渡しをする存在ということでした。

なお、質疑応答でDocker.incの中の人はほとんどがboot2dockerを使っているとのこと。

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speakerdeck.com

Docker3兄弟とは、

  • Docker Machine
  • Docker Compse
  • Docker Swarm

のことを指す。(勝手に呼んでいる)

これにDocker Toolboxが加わり4兄弟になった。Docker Toolboxは3兄弟 + VirtualBox + GUIツールの全部入り。

Docker3兄弟のおかげでDockerがゆるふわに使えるようになった。開発環境では十分利用可能で、プロダクションに使うにはまだ課題があるがロードマップが提示されている。

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togetter.com

歴代の実谷委員長が集まり、今までのYAPCの思い出話から、イベント運営に関するノウハウが語られました。以下内容を箇条書き。

  • 入場者数は300人から2000人
  • スポンサー数は6社から60社
  • ワイエーピーシー?ヤップク?ヤップシー。
  • ✕ 「ヤップシーアジア」◯ 「ヤップシーエイジア」
  • ライチタイムをリジェクトしたらTwitterが「お腹すいた」で溢れた
  • トーク観るのは素人
  • LTはYAPC発祥(Asiaではない)
  • 高橋メソッドもそこで生まれた
  • 大学を会場にしたいときはヒエラルキーを理解する

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www.slideshare.net

mozaic.fmのJxckさんによるHTTP2のお話。

HTTP2はすでにRFCになっており、策定するフェーズから使うフェーズになっている。既にいくつかのHTTP2実装が世に出されている。

HTTP1.1はシンプルな分、これ以上速度をあげることに限界がきていた。Keep AliveやFile Concatなどの実装を駆使して対応してきたが、これらはバッドハックであり、ビルドシステムなどが複雑化していく。

HTTP2は1つのコネクション上でストリームを多重化することで、3 way handshakeが1回で済み、パフォーマンスの一番美味しいところを維持できる。

かつ、セマンティクス(各メソッドの意味とかHTTPステータスの意味とか)は維持され、下位互換も保証される。

我々はどうするべきか?

  • よく知らない/導入しない

HTTP1.1はこれからも生き続けるので問題ない

  • 理解した/導入しない

戦略としてはありだが、今後もパフォーマンスのためにバッドハックをし続けなければならない。どこかで見定める必要あり。

  • よく知らない/導入する

エコシステムの成熟しだいではあり。そもそもHTTPはよく知らなくても動くべきだし、既にクライアント(ブラウザ)は知らないうちに導入されている。(ただ、エンジニアとしてはどうなの...)

さいごに

特に何を聴くか考えずに来たけど割りとDocker寄りになったので自分でも興味があるのだろう。Dockerちゃんと勉強します。

とても素晴らしいイベントだっただけに1日しか行けなかった悔しさとこれで最後という悲しみがあります。実行員会の方々、スピーカーの方々、その他運営に関わった方々には大変感謝しております。ありがとうございました。

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