同僚と2人でやってた「なるほどUnixプロセス―Rubyで学ぶUnixの基礎」ランチ読書会が無事に終わった #naruhounix

ランチ読書会シリーズ2本目。以前の記事でも書いていた「なるほどUnixプロセス―Rubyで学ぶUnixの基礎」が無事に終了しました。記念ついでに感想をまとめます。

なるほどUnixプロセス ― Rubyで学ぶUnixの基礎
Jesse Storimer, 島田浩二(翻訳), 角谷信太郎(翻訳)
達人出版会
発行日: 2013-04-25
対応フォーマット: EPUB, PDF, ZIP

これはUnixと共に歴史を歩めなかった者への救済

とか大袈裟に書いてみました。

達人出版会曰く...

『Working with Unix Processes』待望の完訳。並列処理やデーモン、プロセス生成、そしてシグナルといったUnixの基礎であるプロセスについてRubyで解説する、「今どきの」開発者に向けた新しいUnixプログラミングの手引きです。

とあり、たしかにRubyでコードは書けるけどUnixのことについてはよくわからん、って方向けの内容になっていました。この本を一通り読むと、「cron書くときは2>&1とか付けておけばいいんだよね」とか「Unicornって立ち上げるとなんかプロセスいっぱいあがるよね」とかもにょっとしてた知識の部分が明確になって幸せになれます。

Unixを学ぶこととはプロセスを学ぶことと見つけたり

とか大袈裟に書いてみました。

目次を見ていただけるとわかりますが、この本はほぼプロセスのことについて書かれています。そのUnixプロセスをカーネルのコマンドではなく、Rubyのコードを通して操作するサンプルコードが随所に差し込まれているので、実際にirbなどを通して簡単に動作を確認できることも魅力です。

それよりも、この本で一番面白いところは実は付録の部分だったりします。付録ではResqueやUnicornのコードについての解説があり、これらのGemがどのような形でプロセスを有効活用しているのかなど、より実践的な知識も学ぶことができます。(コードに対して1行ずつ丁寧に解説されているのもありがたかったです。)

おわり

職場とかで「最近の若いものはUnixも知らなくて...」とか言われる人にとってはいいんじゃないでしょうか。馴染みのある言語を使って解説してくれる書籍は学習の入り口としては最適なので、今後もこのような本に出会えるとありがたいです。

(今度は「Rubyで学ぶネットワークの基礎」とか出ないかなぁ...)